某出版社の仕事で、日本国内を取材中、日の出を撮影する機会が度々ありました。
その一つ、確か鹿児島県出水(いずみ)市の1万羽の鶴の撮影に出かけた時の話です。
ここは、日本一鶴が飛来する場所として有名です。
まだ朝日が出ていない薄暗い早朝、撮影のため鶴が集まっている田園地帯に
待機している時のことです。
だんだんと東の空が明るくなりだし、日の出の十数分前でしょうか、
数千羽もの鶴が静かにしかも一斉に飛び立ち、
グルっと数回空を旋回してから再び田んぼに着地しました。
そして辺りは前と同じ静けさに戻りました。
それから数分後、地平線から太陽が顔を出し始めました。
その時です。
カメラのファインダーを覗いたり、肉眼で太陽を見たりと撮影に集中している最中に、
和音を感じたんです。
そう、日の出に”和音”を‼
なんともいえない透明感のある音。
耳で聴こえる音ではなくて、、、。
人に話して、「どんな和音?」と聞かれて、
キーボードに向かって試して音を出してみても、
あの時に感じた音は再現できませんでした。
それから月日が経って、6,7年前でしょうか、
京都大学の隣に吉田山神社という由緒ある神社があるんですが、
そこで開催された京都大茶会に参加した時です。
オープンの前に神前への奉納の儀が催され臨席しました。
そこでナマの笙の演奏を聴いたんです。
「アッ、これに近い。この和音、似てる!!」
って、あの日の出を見たときの感覚がフラッシュバックしました。
「音」という字は、「日が立つ」って書きますよね⁈
古代の人は知っていた、
否、感じていたんでしょう。
↓のYouTubeチャンネルを訪れてみてください。
スコットランドの古代遺跡を撮影した時に、 満月の真夜中に浜辺で録音した、
高周波 ”シュワシュワxピチピチ音” を楽しんでください。 チャンネル登録をお願いします。 新しいお知らせが届きます。
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